都市伝説 調査隊(file:21)
「スカル・アンド・ボーンズ」──イェール大学に眠る“死の同胞団”の正体
アメリカの名門・イェール大学には、1832年から続くとされる最も有名な秘密結社があります。
その名は「スカル・アンド・ボーンズ(Skull and Bones)」──別名「The Brotherhood of Death(死の同胞団)」。
選ばれし者だけが入会を許されるこの謎めいた団体は、今なお世界の裏側で暗躍しているのではないか、とささやかれているのです。
排他的すぎるメンバー選抜
入会を許されるのは、毎年イェール大学の学生の中からわずか15人程度。
一度選ばれれば、彼らは卒業後も「ボーンズマン」と呼ばれ、強固な秘密ネットワークの一員となります。
その本拠地は、大学のハイストリート64番地にある“窓のない建物”。
まるで石の棺桶のような外観から「トゥーム(墓)」と呼ばれており、内部でどんな儀式が行われているのかは、いまだに明らかにされていません。
設立の背景と歴史
設立したのはウィリアム・ハンティントン・ラッセルとアルフォンソ・タフト。
ちなみにタフトは、後にアメリカ大統領となるウィリアム・タフトの父親です。
結社は当初「エウロギアクラブ」と名乗っていましたが、やがて「スカル・アンド・ボーンズ」へと姿を変え、19世紀以降は学内外に絶大な影響を及ぼす存在となりました。
アメリカを動かす“影のエリート”
歴代のメンバーには、アメリカ大統領ウィリアム・ハワード・タフト、ジョージ・H・W・ブッシュ、そしてジョージ・W・ブッシュ。さらに上院議員ジョン・ケリーなど、政財界の超大物たちが名を連ねます。
この事実から、「アメリカはボーンズマンによって裏で動かされているのではないか?」という陰謀論まで囁かれているのです。
闇に包まれた入会儀式
もっとも人々の好奇心を刺激するのは、やはり彼らの“秘密の儀式”。
噂によれば、新入会員は棺桶に横たわり過去の罪を告白させられるとか、初めての体験を語らされるといった、常人には理解しがたい通過儀礼を行うといいます。
さらに、入会時には高価な懐中時計を贈られ、卒業時には金銭的な支援を受ける──そんな特典すらあるとも。
1990年代以降は女性の入会も認められ、結社は時代に合わせた進化を遂げているようです。
現代に続く“死の同胞団”
「スカル・アンド・ボーンズ」の会員名簿は徹底して非公開。
しかしながら、その影響力はアメリカの政界・金融界・情報機関にまで浸透していると言われています。
イェール大学には「スクロール&キー」「ウルフズ・ヘッド」といった秘密結社も存在し、これらとあわせて「ビッグ3」と呼ばれます。
その中でも、最も恐れられ、最も注目を集めるのが「スカル・アンド・ボーンズ」なのです。
まとめ
表向きは大学の学生組織。
しかし裏では、アメリカを操る影の支配者たちの拠点──。
「スカル・アンド・ボーンズ」は、伝統・儀式・排他性、そして現代にも続く強大な影響力を持つ、まさに都市伝説そのものの存在といえるでしょう。
次にホワイトハウスを制するのは、また“ボーンズマン”かもしれません。
この記事を最後まで読んでいただき有り難うございました。
また次の記事でお会いしましょう。
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