都市伝説 調査隊(file:12)
今回は前回に続き「竹内文書」を取り上げたいと思います。
現在の竹内文書には第73世の武内宿禰が提唱した正統竹内文書と、竹内巨麿が先祖代々守ってきたとされるいわゆる茨木系の竹内文書があるが、ここでは比較的全体の内容が揃っている茨木系の竹内文書をベースに進めていきたいと思います。とはいえ色々調べていく中で資料によって微妙な違いがあるので、その中でも信憑性の高いと思われる内容を採用しながら進めていきたいと思います。
文書の始まりは宇宙創造から
茨城県で天津教(あまつきょう)を開いた竹内巨麿が先祖代々守ってきた書物が竹内文書で、この辺り概略については前回の記事と重なるので省略させていただきます。まだ読んでいない方はぜひ前回の調査ファイルを読んでから戻ってきていただけると有り難いです。
内容は、大きく4つに分かれていて、3000億年より前、宇宙ができる前から記載されています。
①天神七代、②皇統二十五代、③不合朝(ふきあえずちょう)七十三代、
④神倭朝(かんやまとちょう)百二十五代(神武から平成)※令和について記載されていれば126代
天神七代
初代:元無極躰主王大御神(もとふみくらいのみのぬしおおみかみ)
宇宙ができる前の巨大なエネルギーを初代の神とした。
2代目:エネルギーに陰と陽が現れ物質ができ星らしきものが形作られる
3代目:天地が別れ大気ができ地球の形となる
4代目:大陸ができ夫婦神が登場、生物が誕生した
5代目から7代目:人類が住むことが出来る環境が整ってきた段階で神々は月日や四季を定め高度な文明を施していきます。また、
・大空霧雲雨祓吹神(おおそらきりくもあめはらいふきかみ) 気象を司る神
・天日瑞穂造美尊(あめひみずほつくりみのかみ) 農業を司る神
他にも遺伝子や医療を司る神や工業を司る神のようにそれぞれ役割を持った専任の神を多数地上に配し高度な文明社会を築き上げていきました。
この時に、遺伝子の神が人類の遺伝子を操作し五色人(黒人、黄人、青人、白人、赤人)を作成し世界各地へ住まわせました。
富山県五箇山に 天柱石 神々が天と地を行き来していた場所と言われている。
天神7代の皇太子:天日豊本葦牙気皇主身光大神(あめひとよもとあしかびきみぬしみひかりおおかみ)が約3千億年前に岐阜県高山の位山(船山付近という説あり)に降り立ち天から支配していた「天神」からスメラミコトが地上を統べる「皇統」の時代へと続いていきます。
皇統二十五代
いよいよ地上に降り立った天皇(すめらみこと)により世界統治が始まりました。
まず日本を中心に世界を16等分し、王子15人・王女1人を王に任命しそれぞれ統治させることとしました。これが十六菊花紋の元となったということです。
その中心となったのが富山県御皇城山(おみじんやま ※神話では高天原との説あり)に皇祖皇大神宮が創建され、その鳥居とお社には伝説の金属であるヒヒイロカネ(永久に錆びない幻の金属)が使われ光り輝いていました。
ここで日本が世界の中心とされたその理由が示されていますが、その理由として北海道が北米大陸、本州がユーラシア大陸、四国がオーストラリアのように世界の縮図となっているためだとなっている。
一見出鱈目なような気がするが実はそうでもない。確かにプレートテクトニクスで3千億年前であれば現在と地形もかなり違うのでそんな話は成り立たないのではないかと思うかもしれない。
だが、日本はプレート4つが重なり合う唯一無二な場所で地球のヘソと言っても過言ではない。
まさに日本は地球の中心なのです。
そして天皇はここを拠点に空を高速で移動できる天の浮舟に乗って万国巡幸を行っていた。
天の浮舟が離発着する場所、その地名には「羽根」と名づけるとあります。
全国各地に今なお多く存在する「羽根(羽)」がつく地名は当時、浮き舟が離発着する飛行場だったということです。現在でも羽田空港が空の玄関というのも偶然ではないということです。
皇統2代の時に国旗である日の丸が太陽の国であることを象徴し作られました。
天皇の導きのもと農業を勤しむ民の様子、そんな当時の社会制度を竹内文書では「神有民営」と表現されています。これは神が全てを所有しており民が神より土地を借りて農業を営むということですが、現在と大きく違う点として、神は無償で民に貸しており税のような搾取は一切なかったという点です。
天皇は民の安寧を祈り、民は常に感謝を忘れない精神的に豊かな世界がありました。
皇統の天皇は困難な問題が発生すると天の神々へ呼びかけ、困難を乗り越えるための知恵を授かっていました。竹内文書には、その交信の場所がピラミッドで世界各地に存在するピラミッドは日本にルーツがるとし、日来神宮(ひらみっと)という祭殿が何ヶ所か作られたと記されています。
不合朝七三代(ふきあえずちょう)
300万年前、長く続いた繁栄も永遠ではなく終わりを迎えることになります。
「万国 土(どろ)の海となる」と表現される天変地異が起きて世界は滅亡してしまいます。
この天変地異が旧約聖書に書かれているノアの大洪水と考える人が多いと思いますが、約300万年前ということを考えると時代背景が一致しないような気がします。都市伝説として注目する点は、この天変地異で今は存在しない「みよい」「たみあら」2つの大陸が土(どろ)に沈んだと記載されてる点です。もし、この2つの大陸のうち「ムー大陸」や「パン大陸」のことなら好奇心が高まります。
また、神武天皇の父君であらせられる不合朝71代天皇のころ、人々が慢心し神に対する敬意が薄れたことで神がお怒りになり発生した大地震と大津波によって日本は壊滅的なダメージを負ってしまいます。
不合朝・神倭朝における出来事
この頃に世界的に名の知られた、モーゼ、釈迦、孔子、孟子、イエスがスメラミコトへ会いに日本へ来ていたという記述があります。中でもモーゼはホルムズ海峡からインド洋、東シナ海を経て日本に船でやってきて十戒を奉納したと記されています。この十戒は皇統時代のスメラミコトの教えを元にすべての五色人が模範とすべき行動を取り戻すために記されたものでした。モーゼが12年間住んだ能登の宝達山の麓にある「三つ子塚」は583歳で亡くなったモーゼのお墓という記載もあります。
また、イエスも布教を始める前に日本で修行したと竹内文書では記載されているのです。
スメラミコトによる世界統治の終焉
大地震によって日本の国力・権威は弱体化していく中で、16カ国の王たちも次第に天皇への感謝や畏敬の心を失っていきました。聖人たちはそれを憂い取り戻そうとしていましたが時代の流れに逆らうことができず、スメラミコトによる世界統治は終わりを告げることとなります。
最後に
こうして現在の日本へと繋がっていきますが、結構、突拍子もない内容が数々記載されていました。ただし、その内容の全てが嘘ではなく、また全てが真実ではないと思います。個々のエピソードに対し別の角度から考察してみると面白いのではないでしょうか。
これ以降の神武天皇からは日本書紀・古事記との読み比べということになるかと思います。そこについてはまた機会がありましたら記事にしてみたいと思います。
長い記事を最後まで読んでいただき本当にありがとうございました。次は少し軽めの記事にしたいと思いますので引き続きよろしくお願いしますm(_ _)m
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