~海に沈んだ人類の記憶~
都市伝説 調査隊(file:15)
地球上から忽然と姿を消した“失われた大陸”ムー。
アトランティスと並び、オカルト・都市伝説の世界で語り継がれてきたこの大陸は、本当に存在したのか?
そしてそこに暮らしていたとされる“超古代文明”の人々は、一体何者だったのか――。
■ ムー大陸とは何か?
ムー大陸(Mu)は、19世紀末から20世紀初頭にかけて登場した“架空の大陸”の名前。
その名を有名にしたのは、アメリカの旅行作家・神秘思想家のジェームズ・チャーチワード。
彼は1926年に著書『失われたムー大陸(The Lost Continent of Mu)』を発表し、世界に衝撃を与えました。
チャーチワードによれば、ムーは太平洋上に広がる巨大な大陸で、今からおよそ1万2000年前に海中に没したとされています。
そこには高度な科学技術、空中浮遊の技術、テレパシーなどを持つ人類が存在していたというのです。
■ 場所はどこ? 太平洋のど真ん中説
ムー大陸の位置については諸説ありますが、最も有力なのは太平洋全域にわたる巨大な大陸だったという説。
ハワイ、イースター島、タヒチ、ナンマドール(ミクロネシア)など、太平洋の各地に残る謎の巨石文明が、ムーの痕跡ではないかと考えられています。
特に、イースター島のモアイ像は「ムーの末裔が作ったもの」と信じる人も少なくありません。
島が孤立しているにもかかわらず、なぜあのような巨石文化が存在するのか――それは確かに現代考古学でも説明の難しい謎です。
■ 科学では否定された存在?
近代地質学やプレートテクトニクス理論に基づけば、太平洋に“ムーのような大陸”が存在していた痕跡は見つかっていません。
また、海底調査でも「沈んだ大陸」の決定的証拠は見つかっていないとされます。
しかし、それでもなお**“ムー大陸の記憶”は消えていない**のです。
ナスカの地上絵やピラミッドのような世界各地の古代遺跡に共通するシンボルや数学的法則が、ムー人が世界に文明を伝えた証拠だと主張する研究者もいます。
「ムー人=地球最古の文明の担い手」「その末裔がアトランティス人や古代エジプト人」という説まで存在するのです。
■ なぜ今も語り継がれるのか?
ムー大陸は、考古学の常識を覆す“異端の知識”として扱われてきました。
にもかかわらず、今もネットや都市伝説、スピリチュアルの世界では根強い人気を持ち続けています。
その理由は、「私たちの歴史に“空白”がある」という直感的な違和感。
ピラミッドの技術はどこから来たのか?
なぜ世界中に“失われた文明”の痕跡が点在しているのか?
こうした問いに、“ムー”というキーワードは一つの答えを与えてくれるのです。
▼ 最後に:ムーは“記憶”の中にある
科学的には否定されながらも、ムー大陸の物語は現代人の心を捉え続けています。
それは、私たちが「どこから来たのか」「何を忘れてしまったのか」を無意識に探し続けているからかもしれません。
現実か、はたまた幻想か。
個人的にはムーは大陸ではなく環太平洋経済圏ではないかと考えています。
ムーの民は海洋民族で太平洋を海流に乗って交易を行っていた巨大文化圏ではないでしょうか。
あなた自身の直感で“ムーの真実”を探ってみてください。
この記事を最後まで読んでいただき有り難うございました。
また次の記事も宜しくお願いします。
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