都市伝説 調査隊(file:2)
八咫烏と言えば古事記や日本書紀で神武東征を導いた存在として一般的には知られていますが、都市伝説界隈では、最古の秘密結社として日本を裏から守っている、という都市伝説があります。今回はそんな「八咫烏」を取り上げたいと思います。
1.八咫烏とはどんな組織なのか
八咫烏(やたがらす)は、日本における最古の秘密結社とも言われる存在で、主に神道・陰陽道・宮中祭祀を「裏」で司っていたとされる組織と言われています。
2.起源と歴史
起源は天平時代(8世紀)とされ、賀茂氏の祖・吉備真備が聖武天皇の密勅によって丹波国で結成したのが始まったと伝えられおり、江戸時代の幕末にかけて活動していたようです。主な活動内容は京都御所での天皇や内廷皇族の日常生活(食事、掃除、湯浴みなど)を一手に引き受けていたとされます。
3.役割と特徴
八咫烏は「迦波羅(かばら)」と呼ばれる秘術を核とし、神道・陰陽道・宮中祭祀を執り行っていました。また、天皇の身に危険が及ぶ事態には、天皇を聖護院に避難させ、さらに危険が拡大すれば極秘のルートで神社や寺を経由し、最終的に奈良吉野へ逃がす役割も担っていたとされています。まさに側近中の側近で現在のセキュリティサービスの役割も担っていたという事ですね。
組織の最高位は「大烏(三羽烏)」と呼ばれる3名で、さらに「十二烏」12名が上位組織として存在し、その下にも複数の構成員がいたと伝えられています。大烏3人は「金鵄(きんし)」とも呼ばれ、「裏天皇」とも称されることがあり、まさに都市伝説的なポイントとなっています。
4.信仰と象徴
八咫烏は下鴨神社境内の糺の森河合神社を仮本宗とし、八咫烏神、賀茂建角身命、秦伊呂具、役小角、聖武天皇、そして開祖の吉備真備を祭神としています。八咫烏自体は神武天皇を熊野から大和に導いた伝説の三本足のカラスであり、太陽の化身という話もあるようです。現在では熊野本宮大社のシンボルやサッカー日本代表のエンブレムにも使われていますね。
5.実在性と現代の評価
八咫烏の存在や活動内容については、確たる証拠が少なく、都市伝説や陰謀論の対象ともなっていますが、「日本の真の支配者」や「裏天皇」といったパワーワードが我々のような都市伝説ファンから注目を集めることになったと思います。
最近、八咫烏の子孫を名乗る方もいるようですが当サイトでは現時点で確証無しとしました。
組織の実態として国家安泰や宗教的サポートが主な役割で、日本の歴史や神話、陰陽道と深く結びついた謎多き組織であり、「世界最古の秘密結社」とも称される一方で、その実態は今なお多くの謎に包まれていることが改めて分かりました。
今回、意外と情報は沢山あるんだなというのが感想です。歴史的背景などは諸説ありといった感じですが、秘術のカバラについては気なったので、もう少し掘り下げてみたいと思います。
以上、最後まで読んでいただき有り難うございました。
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