都市伝説 調査隊(file:20)
モンスターエナジーに潜む“悪魔の数字”の秘密
眠気覚ましのエナジードリンクとして世界中で愛飲されている「モンスターエナジー」。その黒と緑のパッケージは一度見たら忘れられないほど強烈なインパクトを放っています。
しかし、そのデザインやキャッチコピーの裏に、実は“不気味な都市伝説”が隠されているのをご存じでしょうか?
今回はネットやSNSで広まり、オカルト好きや陰謀論者たちを震え上がらせた「モンスターエナジー悪魔崇拝説」の真相を探っていきましょう。
666 ― ロゴに潜む“獣の数字”説
最も有名なのが「M」のロゴに関する噂です。
緑色の3本の爪痕のようなライン。実はこれ、ヘブライ文字で数字の“6”を意味する「Vav」にそっくりだと言われています。
つまり3本並べば「666」――キリスト教で“サタンの数字”とされるあの不吉な数です。
「モンスターのロゴは悪魔の印だったのか?」と囁かれるのも無理はありません。
「Unleash the Beast」― 解き放たれるのは誰の獣?
さらに怪しさを増すのが、パッケージに記されたキャッチコピー。
「Unleash the Beast(獣を解き放て)」。
これが聖書『ヨハネの黙示録』に登場する“beast(獣)”を指すのではないかという解釈が飛び出しました。
「飲むことで魂を奪われる」なんて主張まで飛び交い、一部の信者たちを震撼させたのです。
「O」は逆十字になる?
ロゴの「MONSTER」の“O”にも謎が隠されているという説があります。
よく見ると縦線が引かれていて、確かに十字架に見えなくもない…。
しかも缶を傾けて飲むと、その十字架は逆さに。
逆十字は反キリストの象徴。つまり、無意識に“悪魔の儀式”をしているという解釈まで登場しました。
イルミナティの影と陰謀論
「ここまで来るとこじつけでは?」と思うかもしれません。
ところがさらに都市伝説は加速し、イルミナティが資金を提供しているのではないかという陰謀論まで登場します。
世界を裏から操る秘密結社と、モンスターエナジーの急成長が結びつけられて語られるのです。
コカ・コーラとの資本提携さえも、都市伝説的に「世界支配の布石」とされることもあります。
ネットで拡散したきっかけ
この都市伝説が世界に広まったのは2014年頃。
キリスト教系のイベントで女性が熱弁する動画がYouTubeにアップされ、一気に拡散しました。
日本語訳まで作られ、国内の掲示板やSNS、さらには都市伝説好きのインフルエンサーやバラエティ番組でもネタとして扱われるように。
「モンスターを飲むとき、ちょっとドキッとする」なんて人も増えたといいます。
公式の見解と“噂の効用”
もちろん、モンスター社はこれらを全面否定。
「Mのロゴは単に“怪物の爪痕”をイメージしたもの」だとしています。
それでも、こうした噂や都市伝説は逆にブランドの話題性を高め、知名度を爆発的に広げる結果につながったとも言われています。
悪魔の数字も、逆十字も、結局は“エナジードリンク界最強のネタ”になってしまったのです。
まとめ
- 「M」ロゴ=ヘブライ文字の「6」が3つ=666説
- キャッチコピーが聖書の“獣”と関連付けられる
- 「O」は逆十字になるとの解釈も
- イルミナティや陰謀論にまで発展
- 実際は根拠なし。だがネットで拡散し、ブランド力を後押し
あなたが次にモンスターエナジーを手に取るとき、ロゴをじっと見てみてください。
その瞬間、ただのエナジードリンクが“禁断の飲み物”に見えてくるかもしれません―。
信じるか信じないかは・・・次第です。
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