ジョージアガイドストーンとは?消滅した謎の石碑

世界の都市伝説

都市伝説 調査隊(file:9)

「ジョージア・ガイドストーン」――文明再建のための“謎の石碑”

ジョージア・ガイドストーンとは

アメリカ・ジョージア州エルバート郡に1980年突如として出現した謎の巨大石碑「ジョージア・ガイドストーン」。その堂々たる姿は“アメリカのストーンヘンジ”と称され、高さ約5.87メートル、総重量10万キログラム超の花崗岩製モニュメントでした。

構成は6枚の石板からなり、天文学的な配置がなされていたとされます。建造を依頼したのは“R.C.クリスチャン”と名乗る正体不明の人物。依頼から公開まではわずか1年。資金の出所も含め、いまだ多くの謎に包まれています。

石碑に刻まれた「人類への10のガイドライン」

ジョージア・ガイドストーンには、英語・スペイン語・ロシア語・アラビア語・ヒンディー語・スワヒリ語・ヘブライ語・中国語の8言語で「人類が守るべき10のガイドライン」が記されていました。

さらに石碑上部のキャップストーンには、アッカド語・古代ギリシャ語・サンスクリット語・ヒエログリフといった古代言語でも短いメッセージが刻まれていたのです。

その主な内容は以下の通り:

  1. 人口を5億人以下に維持し、自然とのバランスを保つ
  2. 健康と知性を重んじ、子孫を導く
  3. 新しい“生きた言語”で人類を団結させる
  4. 情熱・信仰・伝統などを理性でコントロールする
  5. 公正な法律と裁判で人と国家を守る
  6. 無駄な法律・役人を排除する
  7. 各国は国内問題を自ら解決し、国際問題は世界法廷へ
  8. 取るに足らない規制を排し、有能な指導を重視
  9. 個人の権利と社会的責任のバランスを重視
  10. 地球の癌にならず、自然と調和して生きる

文明崩壊後の世界を想定した指針とも言われ、その内容は理想主義的にも見えますが、過激な文言も含まれており、議論の的となってきました。

陰謀論と都市伝説

この石碑の存在はすぐに陰謀論者たちの注目を集めました。

  • 悪魔崇拝の証拠では?
  • “新世界秩序”による人口削減計画の一環?
  • フリーメイソンが仕掛けた未来社会の青写真?

――などなど、その解釈は多岐にわたります。一方で、「未来へのメッセージ」や「文明再建の設計図」といった肯定的な意見も根強く、真の目的は現在も明らかになっていません。

謎の爆破とレプリカの存在

2022年7月6日、何者かによる爆破により一部が倒壊。残る石碑も安全上の理由から当局により即日解体され、ガイドストーンは完全に姿を消しました。

しかし、意外な場所にそのレプリカが存在しているのをご存じでしょうか?

それはなんと、日本――香川県高松市です。

1983年、本家から友好の証として寄贈されたもので、縮小版ながら構造や内容はオリジナルを忠実に再現。なぜ日本語が刻まれていないにも関わらず、日本にレプリカがあるのか……この点にも“都市伝説的”な深読みが可能です。

都市伝説モード全開の考察

筆者が特に注目したいのは『なぜ日本語が刻まれていなかったのか?』という点です。

3番目のガイドライン「新しい生きた言葉で人類を団結させる」に注目すると、日本語は彼ら(=建造者側)にとって“団結の核”にはふさわしくなかった可能性があります。

日本語には“言霊(ことだま)”という概念があります。言葉に宿る力を信じるこの思想は、世界でも特異な文化です。裏を返せば、その強力な精神性ゆえに、日本語を「新しい言語」として使えば、建造者たちの意図とズレが生じてしまうと考えられたのかもしれません。

そして香川のレプリカの存在は、むしろ“日本という土地”が次なる人類統合の鍵を握っているという象徴かもしれません。真の目的が果たされなかったために本家は破壊され、日本がその役割を受け継いだ――そんな想像も膨らみます。

まとめ

ジョージア・ガイドストーンは、現代に現れた最も奇妙で謎めいた石碑のひとつでした。その存在は今や都市伝説の象徴であり、真相が闇に包まれているからこそ、人々の想像力を掻き立て続けています。

果たしてそれは、世界を導く“指針”だったのか。
それとも、人類を選別する“計画”だったのか――。

その答えは、あなた自身の中にあるのかもしれません。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次回の「都市伝説 調査隊」でまたお会いしましょう(^^)

コメント

タイトルとURLをコピーしました